PINE BOOK PRO 【第1回】

PINE BOOK PROがやっと、入ってきました。PINE BOOK PROとは、シングルボードコンピューター、PINE A64などを開発しているPine Microsystems, Inc.の、ラップトップの一つです。Kickstarterで資金を集めて、カリフォルニア州フリーモントに本拠を置いたとされています。[from Wiki]

PINE BOOK PRO

ARM 64bit アーキテクチャーのラップトップです。x86系ではないので、使用できるアプリケーションが限定的です。いわゆるWindowsユーザーの乗り換えには向いていないと思います。Linuxユーザーにも対応ディストリビューションが限定されてしまうので、これもあまり向いていないのかもしれません。
自分の場合は、Manjaro Linuxのビッグファンなので、もちろん即買いでした。ちなみに、ARMアーキテクチャで使用できるOSを少しだけ調べてみると・・・
Manjaro Linux Arm
debian Arm
Arch Linux Arm
FreeBSD/ARM
Slackware ARM
と、いくつか選択肢がありそうです。ちょっとFreeBSDは試してみたいところです。

技適未取得機器を用いた実験等の特例制度

ここで、一応お断りをしておきたいと思います。日本の電波法では、基本的にWiFi、Bluetoothなど、電波を発する機器には技適マークが必要です。技適を取得していない機器を使用した場合は、電波法違反となり刑罰の対象になります。特に、今回のように日本向けに製造されていない機器には技適を受けていないものが多くありますので、気軽に使用しないことをお伝えしたいです。
しかし、技適を受けている機器だけしか使用できないということになりますと、海外製品の多くを試すチャンスがなくなってしまいます。そのあたりを管轄の総務省が検討されたのか、技適未取得機器を用いた実験等の特例制度というものが始まりました。これは、実験に使う、今回でしたらPINE BOOK PROを総務省に届け出ることにより、届け出日から180日間使用することができるようになる制度です。単純に、ウェブサイトの届け出用紙をダウンロードして、記入後郵送をします。すると、メールにて届出番号が届きますので、晴れて技適なし機器を使用できるようになります。


注意点は、180日後にはきちんと廃止届け出をして、機器を処分する必要があるということです。同じ届け出をして再延長することは許可されていません。つまり、180日だけ特例で実験を完了してくださいということになります。このPINE BOOK PROは、180日後に海外に在住している友人に譲る予定になっています。

※参考:総務省 技適未取得機器を用いた実験等の特例制度

あまり大きな期待をしないほうが良かった

届出番号が発行されたので、社内とは違うネットワークに接続をして検証を始めてみました。デフォルトで入っているOSが、Debian with a stylized MATE desktopということで、一通り動作チェックをしてみました。MATEそのものは比較的軽量なデスクトップ環境なのですが、RAM 4GBということなのか、ARMということなのか不明ですが、快適なレスポンスではない気がしました。普段、外出時に持ち歩いているPanasonic CF-NX1(core i3 + 16GB RAM)の方が明らかに快適でした。
さらに、内部のeMMCに影響しないようにSDカードにManjaroをインストールして使用しようとしましたが、SDでは動作が停止するほど遅く、通常使用に耐えません。やはり、ManjaroをeMMCにインストールしなければならないのか、と肩を落としているところです。
これからも、少しずつ実験していきたいと思います。

4年前