「地域環境の未来」について
「地域環境の未来」は地域環境学ネットワークが運営するウェブジャーナルです。ネットワーク会員のみなさんによる、地域環境にかかわる論文、活動報告、解説を掲載しています。
私たち地域環境学ネットワークは、地域の多様なステークホルダーのみなさんが主役となった環境保全と持続可能な地域づくりへの取り組みを、しっかりとサポートできる科学を追求しています。それぞれの地域に固有の条件に対応し、地域の方々の納得や合意形成に役立ち、利害や関心が異なる多様な人々が共有できる指針やアイデア、技術を提供することができれば、そのような知識技術は地域のみなさん自身による持続可能な未来への取り組みに大きく役立つことでしょう。「地域環境の未来」は、このような地域密着型の知識技術に関する論文、地域の方々の意思決定や具体的な活動に役立つさまざまな分野の知見についての解説、そして、このような知識技術を活用した地域における活動の報告を掲載しています。
「地域環境の未来」の特徴
1.ステークホルダーのための要約
「地域環境の未来」に掲載される論文と解説には、「ステークホルダーのための要約」がついています。専門家ではないけれども、論文や解説に含まれる知識技術を地域で活用する立場にある「知識ユーザー」のみなさんが、記事に含まれる知識技術を活用しやすくなるように、わかりやすくまとめた要約です。これによって、知識技術が地域の活動の現場で活用されることを促すことが、「地域環境の未来」の大きな特徴です。
2.ステークホルダーによる査読
「地域環境の未来」に掲載されるすべての記事(活動報告を含む)は、その内容についての、複数のレフェリーによる審査(査読)を経て、掲載する価値があると認められたものです。このような査読は、ふつうはそれぞれの分野に詳しい専門家によって、科学的な正確さや価値に基づいて評価がなされます。地域の方々に活用される知識技術や、その活用の事例を提供する「地域環境の未来」の場合は、科学的な価値以外に、知識技術を具体的な現場で活用する人々にとって意味があるか、使えるか、という視点からの評価が必要です。そのために、論文と解説の場合は「ステークホルダーのための要約」、活動報告については記事全体を、専門家ではないステークホルダーのレフェリーに査読していただく仕組みを作りました。これによって、科学的な価値に加えて、ほんとうに地域の課題の解決に役立つ可能性がある記事を掲載することができると考えています。
3.査読意見の公開と掲載後の意見交換
「地域環境の未来」はウェブジャーナルなので、紙面の制限はありません。そこで、掲載された記事すべてについて、査読者によるコメントと、それに対する著者の返答も公開して、透明性の高い審査を行うようにしました。「査読基準」も「原稿募集」ページで公開しております。また、ウェブのインターアクティブな性質を十分に生かし、記事が掲載されたあとも、読者がコメントを記入し、著者と議論できる仕組みをつくりました。詳しくは、各記事にある「コメント」欄をご覧ください。「地域環境の未来」に掲載された知識技術は、このような議論を通じでさらに磨かれ、改善され、新しい研究や活動の火種となっていくことが期待できます。
「専門家」「ステークホルダー」「レジデント型研究」の定義について
地域環境学ネットワークウェブサイト(http://www2.nagano.ac.jp/sato/network_localscience /outline/index.html)および科学技術振興機構・社会技術研究開発センター研究開発プロジェクト「地域主導型科学者コミュニティの創生」ウェブサイト(http://www2.nagano.ac.jp/sato/jst2/index.html)をご覧ください。
著作権について
本サイトにに掲載された全ての記事の利用については、Creative Commons 表示-非営利-改変禁止 4.0 日本 Licenseの規定にしたがうものとします。具体的には、原著者のクレジット(氏名、タイトルとURL)を表示し、かつ非営利目的であり、そして元の記事を改変しないことを守れば、すべての記事を自由に再配布できます。詳しい利用条件に関してはライセンスを参照してください。
編集委員会 | 編集規定 | 投稿規定 | ライセンス |